ママチャリよりもスペックの高い自転車を購入したいと考えた時に、選択肢にあがるのがクロスバイクとロードバイクでしょう。ロードバイクの方がスピードも出るうえ価格も高く、ハイスペックな自転車だと思われがちです。しかし、実際のところはどうなのか気になります。ここでは、クロスバイクで十分であるのか、メリットや特徴をご紹介します。
クロスバイクのメリット
クロスバイクとロードバイクを比較した場合、クロスバイクのメリットは次の5つです。
前傾姿勢がきつくない
クロスバイクのフレームは、フラットハンドルバーが採用されています。そのため、直立に近いライディングフォームで乗れるため、ロードバイクのようにきつい前傾姿勢をとる必要がありません。前傾姿勢で乗ると空気抵抗が減るため、スピードを出すことは可能です。しかし、前傾姿勢は腕立て伏せをしているような状態であるため、長時間の草稿は疲れてしまいます。
安定性が高い
クロスバイクは、太めのタイヤが採用されています。そのため、走行中の安定性が高いのもメリットです。太いタイヤは衝撃も吸収しやすいため、舗装されていない道でも比較的快適に走行できます。横滑りや転倒もしにくいでしょう。
拡張性が高い
クロスバイクは、拡張性が高いのもメリットです。ロードバイクに荷物を入れるカゴはつけられませんが、クロスバイクはカゴをつけることが可能です。そのため、サイクリングだけでなく、通勤や買い物に利用しやすいでしょう。
ギアで変速できる
クロスバイクは、ギアで変速できるのもメリットです。24段変速が一般的で、上り坂や下り坂、平坦な道など地形に合わせてギアが選べます。高速で走る場合には大きなギアを選び力強くペダリングでき、低速で快適なライドを楽しむ場合には小さなギアを選び軽快にペダリングすることが可能です。ギアの変更により、長距離のサイクリングでも疲れにくくなるでしょう。
購入しやすい価格
クロスバイクは、ロードバイクよりも価格が安く、5万円程から購入できます。比較的購入しやすい金額であるのも、クロスバイクのメリットです。
クロスバイクのデメリット
クロスバイクのデメリットは、次の2つがあげられます。
車体が重い
クロスバイクのデメリットは、車体が重いことです。ロードバイクよりも頑丈なフレームで、太いタイヤが使われていることに起因しています。10キロ以上の重量であるのが一般的で、カゴをつけているとさらに重さが増します。車体が重いため、ロードバイクよりもスピードが出にくいのもデメリットです。
長距離走行は疲れる
クロスバイクに採用されているフラットハンドルバーは、走行時に取れるポジションが限られています。ロードバイクのドロップハンドルバーのように、色々な持ち方に変えられません。そのため、長距離走行中ずっと同じポジションで固定されてしまうため、疲れやすくなります。
クロスバイクで十分な理由
クロスバイクはロードバイクと比較すると、デメリットが目立つこともありますが、単体で見ると十分なスペックを備えています。クロスバイクで十分な理由は、次の3つです。
十分な速度が出る
クロスバイクはロードバイクと比較するとスピードが遅く感じるものの、単体で見ると十分な速さを備えています。自転車のスピードを比較すると最も早いのがクロスバイクで、次にロードバイク、マウンテンバイク、ママチャリが続きます。レースに出るなら別ですが、通勤や買い物などの普段使いにおいては、十分な速さを実感できるでしょう。
荒れた道も走れる
クロスバイクは、舗装された道だけでなく荒れた道の走行も可能です。そのため、通勤や買い物に利用する場合は、ロードバイクよりも使い勝手がよいと言えるでしょう。頻繁に100キロ以上走行するなら違ってきますが、通勤や通学で毎日5キロ～10キロほど乗る分であれば、クロスバイクで十分です。
盗難されにくい
クロスバイクもロードバイクも、盗難のターゲットになりやすい自転車です。しかし、ロードバイクの方が価格は高いため盗まれるリスクが高くなります。そのため、クロスバイクの方が駅やお店の前に停めておく時に、盗難を心配するストレスが少なくて済みます。
まとめ
クロスバイクはロードバイクよりもスペックの低いイメージがあるものの、街乗りに十分な機能です。スピードに関しても、ロードバイク以外の自転車よりも速く、高いスペックを備えた自転車と言えるでしょう。レースに出るなど、趣味に特化した乗り方をしないのであれば、クロスバイクで十分です。
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